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八戸ラーメン


八戸ラーメン

タグ:青森県 ラーメン

青森県のさらに局所的なご当地ラーメンとして人気の、
八戸市限定、

八戸ラーメン

のご紹介です。

八戸らーめん(はちのへらーめん)とは、青森県八戸市で食されるラーメン(ご当地ラーメン)。

初めて食べたのに、なぜか懐かしく感じる。心まで温かくなるらーめん。八戸らーめん。その構想は、東北新幹線八戸駅開業を機に、八戸商工会議所が打ち出したものである。その後、市内飲食店経営者が中心となって2002年9月に八戸らーめん会を設立。地元で長い歴史を持ち、親しまれているラーメンを「ご当地ラーメン」として復刻し、現在は市内外の飲食店で提供している。キャッチコピーは「懐かしの昔味」。なお、ロゴマークやキャッチコピーは八戸らーめん会の登録商標である。

八戸ラーメンは青森県八戸市のご当地ラーメンとして知られており、その独特の風味と製法から多くの人々に愛されています。以下に八戸ラーメンの魅力をいくつかのポイントで紹介します。

1. あっさりしたスープ
煮干しベースのスープ
八戸ラーメンのスープは、煮干しをベースにしたあっさりとした味わいが特徴です。煮干しの風味がしっかりと効いたスープは、さっぱりとしながらも深いコクがあり、最後まで飲み干せる美味しさです。

2. 特製の細縮れ麺
もちもちとした食感
八戸ラーメンの麺は、細縮れ麺が使われることが多く、もちもちとした食感が特徴です。この麺は、スープとの相性が良く、スープがよく絡むため、一口ごとに豊かな味わいが楽しめます。

3. シンプルな具材
メンマやチャーシュー
八戸ラーメンの具材はシンプルでありながら、スープや麺の美味しさを引き立てる役割を果たします。一般的な具材としては、メンマ、チャーシュー、ネギなどが使われ、これらがバランスよく調和しています。

4. 地元愛と伝統
地元に根付いた味
八戸ラーメンは地元の人々に深く愛されており、地域の飲食文化の一部として定着しています。地元の食材を使い、伝統的な製法を守り続けることで、その味が受け継がれています。多くの店がそれぞれの特色を持ちながらも、共通して八戸ラーメンの魅力を伝えています 。

5. 観光客にも人気
ご当地ラーメンとしての魅力
八戸ラーメンは観光客にも人気があり、八戸を訪れる人々にとって必食の一品となっています。ご当地ラーメンとして、地域の特色や文化を感じることができるため、多くのラーメン愛好家からも高く評価されています 。

八戸ラーメンの魅力は、煮干しベースのあっさりとしたスープ、もちもちとした細縮れ麺、シンプルながらバランスの取れた具材、地元愛と伝統、そして観光客にも人気の高いご当地ラーメンである点にあります。これらの要素が組み合わさり、八戸ラーメンは多くの人々に愛されるラーメンとなっています。

八戸らーめんの特色

スープには、親鶏ガラと長ネギ・ニンニクなどの地元食材をふんだんに使い煮干でだしを取る。特製の醸造醤油で仕上げる味は、あっさりと煮干しの風味も漂い、どこか懐かしさを感じさせる。麺は手もみの細縮れ麺が特徴。トッピングはシンプルな葱・チャーシュー・メンマ(シナチク)の組み合わせ。取り扱い飲食店では、特製の丼で提供されるのも特徴である。

上述したスープは、基本形として取り扱い飲食店で提供されているため、一定の味は担保されている。無論、取り扱い店により僅かに味の特色も異なるため、好みの店の八戸らーめんを探すのもまた一興である。

冷やし八戸中華

八戸らーめんの販売開始5周年を記念して誕生した夏向けの商品。タレには青森県産りんご酢を使い、具材にチャーシュー・卵・トマト・キュウリ・もやし、麺にレタスとワカメを盛りつけて会員飲食店や土産品で販売されていた。現在は販売していない。

八戸らーめんの開発・復刻

八戸のラーメンの歴史は、1928年頃に遡る。

当時、東京で十数台のラーメン屋台を経営していた鄭克銓(ていこくせん)さんは、八戸市に移住して六日町に食堂”来々軒”を開店。鄭さんは、”支那そば”造りのために、中国(福建省)から陳さんを呼び寄せて細切りで手揉みの麺を造らせた。タレは、醸造醤油をベースに近海で獲れた煮干しをふんだんに使い、地鶏ガラと豚骨でダシを取っていた。

この絶妙な味は大変な話題を生み、客の行列は絶えることがなかった。戦後になると、陳さんや尻内町に住んでいた林さんの指導により八戸市内には、”来々軒”のほかに、”板橋”、”一心亭”、”千成”などの専門店や、”杉本”、”中村”、”外崎”、”中島”、”木村”、”松橋”、”阿部”等の製麺業者も次々と増えた。

しかし、80年代の全国的なラーメンブームで濃厚スープが台頭したことで、地元で昔から親しまれていたラーメンを提供する店舗は減少してきた。一方で、2000年代に入ると、ラーメンの多様化や健康志向も相まってあっさりとしたスープを求める気運も高まってきていた。

そして平成14年。東北新幹線八戸駅開業を機に、“懐かしの昔味“が”八戸らーめん”として復刻。開発当初は海鮮素材を使ったラーメンも想定されていたが、最終的には煮干だしのシンプルなスタイルで合意形成された。

なお、同時期に新横浜ラーメン博物館が企画し、佐野実がプロデュースした「八戸支那そば」があるが、内容が異なりあくまでも別ものである。


八戸ラーメン.txt · 最終更新: 2024/10/18 19:59 by moepapa