旭川ラーメン
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旭川ラーメン [2021/12/15 04:28] – ↷ ラーメン から 旭川ラーメン へページを名称変更しました。 moepapa | 旭川ラーメン [2021/12/15 04:49] – moepapa | ||
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- | ====== ラーメン ====== | + | ====== |
ご当地グルメの中でも定番、代表的なのがラーメンです。 | ご当地グルメの中でも定番、代表的なのがラーメンです。 | ||
- | 単価が安く作れがちで、よいメニューができあがると、全国で有名になり、 | + | 単価が安く作れがちで、よいメニューができあがると、全国で有名になり、多くのラーメンマニアが飛びつくことから、町おこしなどにもよく、全国で多種多様なご当地ラーメンが生み出されています。 |
- | 多くのラーメンマニアが飛びつくことから、町おこしなどにもよく、 | + | |
- | 全国で多種多様なご当地ラーメンが生み出されています。 | + | 特に北海道は広くて寒いのであったかい料理が好まれ、多くのご当地ラーメンが登場しています。 |
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- | ===== 青森県 | + | 旭川ラーメン(あさひかわラーメン)とは、北海道旭川市周辺で供され食されるラーメンであり、ご当地ラーメン(ご当地グルメ)の一つ。 |
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+ | 札幌ラーメンの味噌ラーメン・函館ラーメンの塩ラーメンに対し、旭川ラーメンは「醤油ラーメン」とメディアなどで称されることが多いが、特段制約がなされているものではない。旭川大学経済学部江口ゼミナールの調査によると、半数以上の店舗で醤油味が売れ筋であるという調査結果がある。 | ||
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+ | 旭川市は人口比のラーメン店数が多い地域でもある。 | ||
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+ | ===== スープの特徴 ===== | ||
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+ | ==== Wスープ ==== | ||
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+ | スープは魚介類と、豚骨・鶏ガラ・野菜でだしをとったWスープで醤油ダレのものが比較的多く、65%以上のラーメン店でWスープが採用されている。一例を挙げると、あさひかわラーメン村で提供されているラーメンのうち、半数以上がWスープのラーメンとなっている。 | ||
+ | Wスープが主流となった背景には、かつての旭川市では養豚業が盛んで、廃材になる豚の骨を活用する為に豚骨スープが考え出されたが、豚骨スープ特有の強い臭みを消し、更に風味を加えるための工夫として煮干や昆布などの魚介類を併用するようになった歴史が挙げられる。同じ豚骨を用いたスープでも、臭みをそのまま残した白湯スープを中心に進化した博多ラーメンとは異なるスープとなっている。 | ||
+ | また、旭川市は北海道の中心部にあり海とは無縁ではあるものの、古くから物流の拠点として発展し流通網が発達していたこともあり、北海道各地で生産された豊富な海産物を入手し易く、魚介類を昭和初期から容易に用いることができたこともWスープが主流となった背景として挙げられる。 | ||
+ | 豚骨スープに関してはアイヌ文化の影響を指摘する資料があり、アイヌの人々が昔から食べていた「ソップ」と呼ばれる白濁した豚骨スープの食文化が受け継がれていたという説もある。ソップは博多ラーメンにも影響を与えたとも言われている。 | ||
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+ | ==== ラード ==== | ||
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+ | スープにラードを入れることが旭川ラーメンの特徴の一つとして挙げられ、スープの上層に多めの油が浮いているものが多い。冬季に零下30度を下回る旭川市の厳しい気候条件を受けて、スープの上層に浮かぶ油膜の層でスープ全体を覆うことで湯気があまり立たなくなり、スープを冷めにくくするために生まれた特徴であると言われている。 | ||
+ | だし油・マー油・ねぎ油などの香味油や、苦味や香ばしさが際立つ焦がしラードを用いる店舗も存在する。 | ||
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+ | 味噌ラーメンも人気が高い。スープは札幌ラーメンを旭川で受け入れられるよう試行錯誤された結果、濃厚でこってりしているものが多い。辛味噌ラーメンを提供している店舗も多数存在する。 | ||
+ | 1988年にはらーめん山頭火が創業。山頭火のスープは博多ラーメンに近い白濁したもので、トッピングにキクラゲや小梅を使用するなど、昔ながらの旭川ラーメンとは異なる工夫がされているが、市民の間で人気となり、のちに山頭火系と呼ばれる同種のラーメン店が多く出現してからは、多様なラーメン店が登場するようになっている。 | ||
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+ | ===== 麺の特徴 ===== | ||
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+ | 旭川ラーメンの麺の特徴を一言で言えば低加水縮れ中細麺である。 | ||
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+ | 麺の形状的には中細の縮れ麺が最も多く、旭川で営業している店舗の53.2%で採用しており、次いで中太の縮れ麺を28.6%の店舗で採用している。全体では9割を超える店舗で縮れ麺が採用されており、ストレートの麺はあまり見られない。 | ||
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+ | 加水率は25%~29%と低い。加水率が低い縮れ麺は食感が硬めで歯切れが良く、小麦粉の香りが残り、茹であげた後でもスープを吸収しやすく麺に絡みやすい特徴がある。低加水率麺には、麺が伸びやすい欠点もある。 | ||
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+ | 自家製麺を行なっている店舗もあるが、旭川市の製麺所が製造する麺を使用する店舗が8割以上を占める。 | ||
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+ | ===== 具の特徴 ===== | ||
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+ | オーソドックスな昔ながらの旭川ラーメンではねぎ・メンマ・チャーシューとシンプルな具で、味付けせず塩抜きだけしたメンマを使うことが多かったが、近年は多種多様なラーメン店が出店しているため、その限りでは無い。また、旭川発祥の名物である塩ホルモンや豚トロがチャーシューの代わりに用いられることもある。 | ||
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+ | 観光客向けにホタテやコーンなどの北海道特産物や、バターなどの乳製品を加えたラーメンも存在する。 | ||
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- | 甘辛醤油ラーメンで生卵を入れることの多いラーメンです。 | ||
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旭川ラーメン.txt · 最終更新: 2021/12/15 04:59 by moepapa